捻挫・打撲・挫傷・肉離れ

捻挫

捻挫とは文字通り関節を捻ったような外力が加わることにより、骨と骨を繋ぐ可動部関節周辺部位の損傷、関節を包む関節包や骨と骨を繋ぐ靭帯及び軟部組織(内臓・骨以外の総称)を損傷した状態を指します。関節に、生理的可動許容範囲を超えた動きが強要される為、関節周囲の組織の損傷は大なり小なり必ず起こります。多くは損傷に連動して患部に痛みや腫脹、熱感等の炎症を引き起こし、また、理論上、関節がある部位なら場所を限定せず全身に起こりうるが、現実的には起きやすい関節、おこりにくい関節があります。ぎっくり腰やムチウチの一部は、それぞれ腰椎・頚椎捻挫を起こした状態です。動くから大丈夫と安心して油断しないようにしてください。

打撲

人や物にぶつかったり転倒して起こるのが打ち身=打撲です。打撲はスポーツ時だけでなく、家具に足をぶつけるなど日常生活でもよく起こります。
打撲は体の一部を打ったために筋肉などが損傷するけがで、症状は痛み、腫れ、青アザなど。筋肉などの内部には直径1ミリ以下の血管がいたるところに走っていますから、打撲が起こると血管が切れて内出血し、青アザができます。軽い打撲の場合、出血は周囲に散らばって、一定期間の後、自然に吸収されて痕は残りません。
しかし、強打すると筋肉内で一定程度出血して「血腫」ができ、腫れや強い痛みが起こります。

挫傷(肉離れ)

一般に筋違いや肉離れとよばれる外傷で、正式名を筋挫傷(きんざしょう)といいます。筋挫傷とは、筋肉や腱(筋肉を骨に付着させる組織)が打撃または無理に伸ばされることによって生ずる怪我です。筋組織をやや伸ばした程度の軽度のものから、組織が完全に断裂してしまう重度のものまで色々で痛みや腫れ、その筋肉を使っての動作ができないなどの機能低下まで症状はさまざまですいわゆる「肉離れ」の事ですが、スポーツなど急な動きで筋繊維をすべて切ってしまった筋断裂をはじめ、何万本とある筋繊維の数本が切れた場合と症状は様々です。体を動かした際に変な痛みが出る場合は無理せずに受診をお勧めいたします。

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